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健康管理の基本はリラックス
コロナ禍に入り、今までは、体調が悪くなると気軽に病院へ行けていた状況が一変して、なかなか病院に行くことができない状況になりました。そのような中、「下手に病気になれない」という意識からか、健康管理に対して、今まで以上に注目が集まるようになりました。
民間で知られる健康管理法には、飲尿療法から紅茶キノコ、瞑想まで、怪しい方法も含め、さまざまな方法があります。その中でもとりわけ人気があるのは、なんといっても「マッサージ」です。
2020年の時点でリラクゼーション(ボディケア・リフレクソロジー)市場が929億円の売り上げがあったと言われています。(矢野経済研究所調べ)
当院で、施術を受けられた方に対して、たまに、マッサージを利用するきっかけを伺うことがあります。
皆様、「マッサージを受けるのが好き」ということもありますが、中には「死んだばあさんが100迄生きたけど、定期的にマッサージを受けてたんだよね~。それが大きいと思うんだよね~」と、おっしゃる方がいたのが印象的でした。
実際、そのおばあさんが、「マッサージを受けていたから長生きした」と、ハッキリ結論付けることはできませんが、その可能性は大いにあると思います。
今回は、マッサージなどで得られる、「リラックスする」ことによる効果を考察してみたいと思います。
リラクゼーションとは??
当院の施術には筋肉をほぐしてコリを取るマッサージも含まれます。
マッサージで得られる効果はリラクゼーション効果と言われ、リラクセーションとは,『広辞苑』によると,「心身の緊張をときほぐすこと,リラッ クスすること」とされています。
マッサージだけではなく、趣味に没頭したり、自然の中に身を置いたりしてリラックスする事もリラクゼーションです。
リラクゼーションとはストレスへの対抗手段
人の体をゴムボールに例えると、ストレスはゴムボールを上から圧迫している重りに例えることができます。
負荷がかかった部分は圧迫され続け、それ以外の部分は負荷の圧力を逃がそうと、伸ばされたままの状態になります。
また、精神的ストレスが続くと、筋肉が緊張してしまいます。人から「肩の力、抜けよ」なんて言われた事はありませんか?本人に自覚なく、力が入っていたことを人に言われてやっと気づくなんてこと、誰しも経験があると思います。
そんな状態をそのまま放っておくと、体が歪んできて、その歪みから内臓の働きまで悪くなり、代謝が落ち、脂肪がつきやすくなり、脂肪にストレスホルモンや毒素が蓄積していきます。
ストレスホルモンで血がドロドロになる
ストレスホルモンは、緊張が高まり交感神経が高まると、副腎などから分泌されます。アドレナリン、ノルアドレナリン、コルチゾールなどがストレスホルモンと呼ばれ、これらのホルモンの働きは「血を固まり易くする」事です。
なんで、わざわざ血を固め易くするんだ??と思った方もおられると思いますが、今でこそ、人が緊張するシーンは様々ですが、大昔に緊張する機会は大抵「戦い」の時です。戦いには血が流れます。出血は最小限にとどめておかなければなりません。これらのストレスホルモンが働かないと、少しケガをしただけでも、出血多量に陥ってしまいます。
これがストレスで血がドロドロになる仕組みのです。(ほかにも高脂血症、高コレステロールなどの内科的因子もあります)
リラックスする事による体の変化
リラックスする事で得られる効果は、副交感神経が優位になることです。副交感神経が優位になると、先ほどのストレスホルモンの分泌が抑えられます。それと脳への血流量も増加し、思考がクリアになります。糖の代謝、神経伝達物質の働きが正常化され、内臓の働きが活性化されます。
精神面では、緊張感や疲労感が和らぎ、気分が爽快な方へ導かれます。また、ストレスに対する耐性が高まり、ストレスに強くなります。
例えば、宝くじで1億円当たったとします。その時にパワハラ上司に何か言われたとします。普段なら、嫌な気持になったり、怒りを押し殺さなければならなかったりとしなければなりません。
しかし、1億円当たれば、普段はストレスに感じる上司の存在もスルーすることができると思います。
「あー、またなんか言ってらぁ。まあ、いいや、俺、一億円あるし」と思えるんじゃないでしょうか。
「リラックス状態」と「一億円」、例えは悪かったかもしれませんが、緊張していない状態になると、自然とスルースキルが高まるもんです。「余裕がある状態」と言い換えることができるかもしれませんね。
様々なリラクゼーション法
世界には様々なリラクゼーション法が存在します。古の世界でも人は、ストレスに打ち勝つためにあらゆる方法でリラックスを試みてきたことが推測できます。
ヨガ・ピラティス
ヨガ・ピラティスに共通する部分は呼吸だと思います。ヨガは筋肉を伸ばしていきますが、たどり着くところは瞑想だそうで、あらゆるポーズは瞑想のための準備だと聞いたことがあります。
ピラティスは呼吸を意識しながら、背骨や骨盤の動きを正常化させ、インナーマッスルを鍛える方法が無数に存在します。ヨガと比べるとトレーニングの要素が強くなりますが、終わった後の達成感が気持ちいいです。私もピラティスは月に2~3回習いに行ってます。
おすすめの書籍等
気功・座禅
気功・座禅も目的は瞑想だと言われています。こちらも呼吸法がとても大事で、体の内面に意識を集中させます。
私も気功を習っていたことがあります。
気功の一般的なイメージは手のひらで人を投げ飛ばしたりするイメージがあると思いますが、それらはTVショーによるデモンストレーションだと思います。
実際にやってみると、「宇宙の気を体に取り入れて、自分の気にしていく」そんな感じです。
「宇宙」などというワードが出てくると、怪しさが特段に上がってしまうので、ここでは省略します。
ご興味ある方は是非、下の書籍をご覧ください。
自然に触れる
自然には人を癒してくれる作用があることを、誰もが感じられるのではないでしょうか。自然に触れた時の風、草木のにおい、虫や鳥、カエルの鳴き声、小川のせせらぎ、遠くまで見渡せる風景、これらはすべて人を癒してくれます。また、自然の中だけでなく、ヒノキ風呂などに浸かり、ヒノキのにおいを嗅ぐと免疫が高まると言われています。
これから季節は春になり、動きやすくなってきますので、ぜひ時間を作って自然に触れあいに行きましょう。私も時間を見つけては、山に行っています。
おすすめの書籍など
整体・ストレッチ
先ほども申しましたが、当院の整体には、副交感神経が優位になるマッサージやストレッチを行い、筋肉の緊張をほぐし、ツボ刺激で神経を活性化させ、老廃物が流れるように施術いたします。
ストレスフルな現代では、日々の生活においてリラクゼーションを取り入れることがとても大事です。ぜひ何かしらご自身にあったリラックス法を習慣にしてみてください。
結論:マッサージは健康維持に効果あり!!