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【75歳 女性】圧迫骨折後の痛み・寒冷期の痛みに対する超音波治療

圧迫骨折は高齢者において比較的頻繁に見られる疾患であり、骨粗しょう症などの基礎疾患がある場合に特にリスクが高まります。この疾患は適切な治療により回復することが多いものの、完治後も患部に痛みや違和感が残るケースがあります。特に寒冷期においては、気温の低下が血流を悪化させ、筋肉の緊張や関節の硬直などの周りの組織の不具合を引き起こし、痛みを増強させることが報告されています。

今回のケースにおける77歳の女性は、5年前に圧迫骨折を受傷し、その後回復されたものの、寒冷期になると患部に痛みを感じるようになったとのことです。このような状況に対し、超音波治療器がどのように効果を発揮するのかについて詳しくご説明いたします。

超音波治療器の効能とその科学的根拠

超音波治療器は、音波を利用して組織の深部に微細な振動を与え、血流改善や組織修復を促進する医療機器として知られています。その使用は理学療法やリハビリテーションの分野で広く認められており、特に慢性的な痛みや炎症の緩和に対して有効性が確認されています。

血流の改善と筋肉のリラクゼーション

超音波治療器が発生させる高周波振動は、患部の血流を促進します。これにより、酸素や栄養素が組織により効率的に供給され、老廃物の排出が促されます。また、筋肉や結合組織の硬直を和らげる効果もあり、寒冷期に特に顕著となる筋肉の緊張を軽減します。

瘢痕組織の柔軟化

圧迫骨折後、患部に瘢痕組織が形成される場合があります。瘢痕組織とは受傷する前にあった組織よりも、伸縮性や柔軟性が乏しく、周辺の神経や筋肉に影響を与え、痛みや不快感の原因となることがあります。超音波治療器は瘢痕組織に対しても効果を発揮し、その柔軟性を高めることで可動域を改善し、痛みを軽減します。

科学的な根拠

複数の臨床研究において、超音波治療器が慢性的な筋骨格系の痛みの緩和に寄与することが示されています。例えば、骨折の治癒促進や筋肉の炎症の軽減、さらに神経痛の軽減において有意な効果が確認されています。これらの効果は、圧迫骨折後の痛みの管理にも応用可能です。

圧迫骨折後の痛み緩和における超音波治療器の具体的な使用例

ケース概要

光線と超音波を併用するオプトソニックセラピー(光学音波療法)

M.H様 75歳 女性 5年前に圧迫骨折を受傷し、完治はしたものの、寒冷期やことあるごとに痛みがあらわれます。

今回のケースのように、圧迫骨折の完治後も寒冷期に痛みが生じる場合、超音波治療器の使用が有効な選択肢となり得ます。この治療法は、患部周辺の血流改善と筋肉の緊張緩和を目的とし、さらに瘢痕組織の柔軟性を高めることを狙いとしています。

M.H様は患部に超音波照射を10分週に1回行いました。2回目の照射を終えたあたりから痛みが大幅に軽減されたようです。

その後、週に1回のペースで続けていて、5回目ほどで痛む時間が消失してきたそうです。

推奨される使用方法

1.適切な治療器の選択

市販の家庭用超音波治療器は、簡便かつ安全に使用できる設計がされています。ただし、医療機関や専門家の指導のもとで選ぶことが重要です。周波数が1MHzから3MHz程度の治療器が、深部組織に作用するため特に効果的です。

2.使用手順

  • 準備: 治療器のプローブ(施術部位に当てる部分)に専用の超音波ジェルを塗布します。ジェルは音波の伝達をスムーズにし、効果を高めます。
  • 施術: 患部周辺にプローブを当て、指示された時間(通常10〜15分程度)操作します。この際、一定の圧力で動かし続けることで均一に音波を送ることが可能です。
  • 頻度: 週に2〜3回を目安に継続して使用します。個人の症状に応じて調整が必要です。

3.注意点

超音波治療器は安全性が高い医療機器ですが、骨の近くでの過剰な使用や極度に高い設定は避けるべきです。また、心臓ペースメーカーなどの医療機器を使用している場合や、悪性腫瘍の既往がある場合には使用を控えるべきです。

期待される効果

本治療を継続的に行うことで、血流の改善に伴う痛みの緩和、寒冷期特有の筋肉硬直の緩和、そして活動性の向上が期待されます。

まとめ

寒冷期に生じる痛みは、適切な対策を講じることで軽減することができます。超音波治療器は、非侵襲的かつ安全に使用できる治療法として、高齢者の慢性的な痛みの緩和に役立ちます。このようなお悩みがありました、ぜひ当院の超音波治療機をお試しください。


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