「ぎっくり腰」という言葉を聞くと、多くの人は重いものを持ち上げた際の不注意や、急な動作による腰への負担が原因だと考えるでしょう。しかし、実は免疫力の低下がぎっくり腰の一因となる場合があることをご存じでしょうか?
当院でも一年を通して、秋から冬にかけての季節の移り変わる時期や真冬にぎっくり腰の症状でご来院される方が割合的に増加されます。長年、整体の仕事を続けてみると、とある季節による要因とぎっくり腰に深い因果関係があるように見られます。
年齢を重ねるにつれて季節の移り変わりと、真冬、真夏は、急激な気温の変化などによって人体にとってストレスがかかります。その結果、特に季節による影響で免疫力が低下してしまいます。
この記事では、免疫力低下とぎっくり腰の関係について解説します。
Table of Contents
ぎっくり腰とは?
ぎっくり腰(急性腰痛症)は、突然の腰の激しい痛みを指し、その原因は多岐にわたります。一般的には以下が原因とされています
- 筋肉・靭帯の損傷
- 背骨の関節や椎間板への強い負荷
- 腰の筋肉の炎症
これに加えて、近年では免疫力の低下が腰痛の引き金になることも指摘されています。
免疫力低下がぎっくり腰に影響を与えるメカニズム
炎症の悪化
免疫力が低下すると、身体は小さな損傷や負担に対する修復能力が低下します。通常なら抑えられる程度の炎症が悪化し、筋肉や関節に痛みを引き起こすことがあります。
ヘルペスウイルスの再活性化
免疫力が低下すると、帯状疱疹ウイルス(VZV)や単純ヘルペスウイルス(HSV)が再活性化することがあります。これにより、神経痛や腰部周辺の痛みが発生する場合があります。特に、腰部の神経節に潜伏しているウイルスが活性化すると、腰痛やぎっくり腰に似た症状を引き起こすことがあります。
筋肉の回復力低下
免疫力が低下していると、筋肉や靭帯の修復が遅れ、日常の動作でも簡単にダメージを受けやすくなります。その結果、ぎっくり腰のような急性腰痛が起きやすくなるのです。
ストレスとの関係
免疫力の低下は、精神的・肉体的なストレスによっても引き起こされます。ストレスで筋肉が過度に緊張しやすくなり、それが腰への負担を増加させます。この状態で急な動きをすると、ぎっくり腰が発生するリスクが高まります。
免疫力を低下させないための予防策
ぎっくり腰を予防するためには、免疫力を維持することが重要です。以下のポイントを意識しましょう:
適度な運動(体温を上げる)
適度な運動は、筋肉を強化し、腰にかかる負担を軽減するだけでなく、免疫機能を向上させる効果もあります。特に体温を上げることが重要で、36度台になると白血球やリンパ球(特にT細胞やNK細胞など)の活動が活性化します。これにより、細菌やウイルスへの攻撃力が高まります。また、体温を上げることにより、上記にあるヘルペスウィルスの活性化を防ぐことができます。運動のほかに体温を上げるためには入浴も効果大です。
バランスの良い食事
ビタミンやミネラルを多く含む食品(野菜、果物、ナッツなど)を摂取することで、免疫力をサポートします。特にビタミンCやD、亜鉛は免疫機能に重要です。特にビタミンD3は免疫力の正常化にとても有用です。筆者である私もビタミンD3サプリメントはここ数年続けています。ちなみにここ数年風邪をひいていません。
十分な睡眠
睡眠不足は免疫力を著しく低下させます。1日7~8時間の質の高い睡眠を確保しましょう。
ストレス管理
ストレスを溜め込まないよう、リラクゼーション法や趣味の時間を取り入れましょう。ストレスの軽減は、免疫機能の向上に直結します。
定期的な健康チェック
慢性的な病気(糖尿病、甲状腺疾患など)が免疫力を低下させている場合があります。早期発見・治療を心がけましょう。
まとめ
ぎっくり腰は、一見すると外的な要因で起きるように思われますが、免疫力の低下もその発症リスクを高める要因となります。免疫力が低下していると、体は炎症や筋肉の損傷を適切に修復できず、小さな刺激でも大きな痛みに繋がることがあります。
日頃から免疫力を維持する生活を心がけ、ぎっくり腰やその他の体調不良を防ぎましょう。
全身のマッサージによる自律神経の調整に加えて、超音波治療器を用いて痛みの強い患部に照射し、細胞レベルの代謝の促進を発生させます。早い方ですと、2回目で痛みが半減する方もいらっしゃいます。(個人差があります)このような症状がありましたら是非ご相談ください。
あなたの健康的な毎日を応援しています!