50代主婦のA様は、ある朝から徐々に左肩に痛みを感じ始め、一時は夜も眠れないほどの激しい痛みに悩まされるようになりました。その後、整形外科や整骨院を複数受診しましたが、症状の改善が見られず、当院を訪れることとなりました。
当院を受診された際、痛みのピークは過ぎていたものの、肩の可動域が著しく狭くなり始めており、ご本人は「このままでは肩が全然上がらなくなるのではないか」という強い不安を抱えておられました。また、肩を上げようとすると肩から肘にかけて激しい痛みが走る状態でした。
A様はご自身でヨガを用いたストレッチを試みていたものの、可動域の改善はほとんど見られず、他院で受けた施術も主にマッサージ中心で、根本的な改善には至りませんでした。
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当院での施術
当院では、まず徒手検査を重視し、痛みの原因を特定することから治療を開始します。A様の場合、肩の後ろ部分、特に後下部関節包の硬縮(組織が硬化して動きが制限される状態)が確認されました。この硬縮が痛みと可動域制限の主な原因と判断し、以下の治療を行いました。
超音波療法
- 硬縮部分に超音波を照射し、深部組織を緩めました。
関節ストレッチとモビリゼーション
- 超音波療法の後、関節包にアプローチするストレッチを実施。
- 硬縮部分をピンポイントでモビリゼーション(関節の動きを促進する手技)を行いました。
治療結果
週1回の頻度で約2か月間治療を継続した結果、A様の硬縮は消失し、炎症も完全に治まりました。肩の可動域は正常に戻り、日常生活における不便さも解消されました。
一般的に、五十肩は長引く場合には6か月から2年程度かかることが多いと言われています。しかし、当院では痛みの原因を的確に特定し、早期回復に繋がる治療を行うことで、回復期間を短縮することを目指しています。
お悩みの方へ
五十肩は「もう治らない」と諦めてしまいがちな症状ですが、正しいアプローチを取ることで改善が見込めます。同じように肩の痛みや可動域の制限でお悩みの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。