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冬に落ち込むのは気のせいじゃない
季節は巡り、夏が過ぎ秋になり、日照時間がだんだんと短くなってきます。
なんとなく、寂しさや、切なさの様な感覚を抱く人は少なく無いはずです。
あらゆる国で日照時間の減少と、自殺率には、はっきりとした相関関係が認められています。
秋の過ごしやすい時期が終わりに近づくと「気分が落ち込む」と言うのは、決して気のせいではなく、季節性感情障害(SAD)という病気からくる症状です。
これらのことを「季節性うつ」「冬季うつ病」「ウィンターブルー」などと呼ばれています。
具体的な症状は
- 気分が落ち込むことが多くなる
- 疲れやすくなる
- 何をするにもめんどくさくなる
- 集中できない
- 心から楽しめない
- 間違えることが多くなる
- 食欲がなくなる
- 睡眠障害
- 体重減少
- など
うつ予防の日光浴
晴れ間が少ないシアトルやロンドン、冬が長いスェーデンなどでは、日照時間の少なさからくる、メンタルの健康やビタミンDなどの栄養素の不足が深刻な影響を及ぼしています。
上記の様な日照時間が少ない地域に住む人たちは、夏の間はなるべく太陽に当たる様に、晴れた日であれば、バーベキューなどをして、外にいる時間を、なるべく多く確保するように努めているそうです。
彼らは、ただ夏を満喫したいだけのためにバーベキューをするのではなく、日照不足が健康を害することを長い経験から学んでいるのです。
コロナ禍で深刻な日光不足
現在日本では、コロナ禍になり2年が過ぎました。
人々のライフスタイルが様変わりして、ステイホームを余儀なくされた時期もあり、テレワークなど外に出なくても仕事ができる環境に変わった方も多いはずです。
普段からオフィスで働いている方は、ただでさえ、日に当たる時間が少ないと思います。そこへテレワークの導入で、日に当たる時間はさらに減ってしまうと思います。
そして、いよいよ季節は本格的な冬へと移行していきます。
数年前よりも今年の冬は、冬季うつの影響を受けてしまう方が増加するのは明白だと思います。
時には命に関わる冬季うつ病です。
しっかりと、自分の体と心をケアしていきたいものです。
冬季うつにならないための対策
なるべく日光にあたる
日光にあたると体内で「セロトニン」と言うホルモンが分泌されます。セロトニンは「幸せホルモン」と言われています。セロトニンは睡眠を促す「メラトニン」と言うホルモンの材料になります。メラトニンが不足すると、言うまでもなく睡眠障害になりやすくなり、生活のリズムを大きく崩してしまいます。まず、メラトニンの材料となるセロトニンを不足させない様に十分に日光にあたる必要があります。
腸内環境を整える
人間で一番大事なのは腸内環境と言っても過言ではありません。季節性に関係なく、うつ病は腸内環境によると言う研究者も少なくありません。まず乳酸菌を摂ることも大事ですが、腸内細菌の餌になる食物繊維をよく摂ることをお勧めします。それと腸内でカビが優勢にならない様に糖質を制限することが大事です。
生活にメリハリをつける
まず、朝日を浴びると(目に光を入れることも大事)体内時計がリセットされます。実は、睡眠の質というのは朝に決まります。個人差はありますが、朝日を見てから十数時間後に眠気が来るという体内時計がセットされます。1度崩れた生活リズムですと、たったの1日では良くなるわけがありませんが、まずは1週間単位で生活リズムの改善を心がけます。
冬季うつ病には可視光線療法
当院の可視光線療法は、冬の季節にピッタリです。カーボンをアーク放電させて、太陽光と同じあらゆる波長の光線を作り出します。
4台の治療器を同時にうつ病の治療部位に照射しします。後頭部、顎下線、おでこなどを中心に光を当てます。
光線療法は温熱の効果と光の効果で、自律神経系、内分泌系の各機能を調整して症状を改善します。
天気が悪い日でも手軽に光線療法が行えます。
ぜひ、お気軽にご相談ください。
心にも太陽をお忘れなく